馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

サンクトペテルブルクのテロ

昨日(4/3)、サンクトペテルブルクの地下鉄で爆発が起きました。死者が14人だという発表もあり、テロだと認定されたそうです。

事件のあったサンクトペテルブルクからは700kmも離れているモスクワにいることもあり、普段通りに(他に足がないので)地下鉄に乗りましたが、人々の表情はいつもと変わらず無表情でした。地下鉄入り口にいつもより多く警察がいたり、警察犬が一緒にいたりするくらいです。

事件があった時間には日本人とロシア人数名で一緒にいたのですが、友達の日本の家族から心配するメールが入ったことでその場にいる全員が事件を知りました。私と日本人の友人は、いくら離れている場所でも同じ国で起こったことに動揺していましたが、他の人たちは「仕方がないし、気をつけようもない」という感じでした。

いつも授業で使うので、朝メトロで配っている新聞はもらうようにしています。今朝の一面はもちろん、 この話でした。いつもは緑色で書かれている新聞名も黒で書かれており、追悼の気持ちを示しているようです。いつもは色々な記事が載っていますが、今日はほとんどテロの話でした。

昨日の夜からニュースを見ていると初めに容疑者として名前と写真(監視カメラの映像)が出たのが、どう見てもイスラム教の人でした。彼は自ら出頭し、自分は無関係だと主張したようです。そして今朝、結局犯人としてわかったのは22歳の青年で、自爆テロだったということでした。写真を見ても本当によくいる青年で、不審な感じはしません。大きなリュックサックを背負っているくらいです。

こんな風に紹介するつもりではありませんでしたが、サンクトペテルブルクでは地下鉄に一度だけ乗りました。ホテルが駅から少し遠く、駅まで歩くんだったらエルミタージュまで歩いた方が早いと判断したからです。

モスクワより10pほど安い1回券は、チケットではなく こんな金貨です。これをレジで買って、目の前の改札に入れてゲートを開ける形式なのですが、あまりにも綺麗なので持って帰りたくなりました。街中はバスやトランバイが発達していること、観光のみであれば観光地が固まっていることもあり、モスクワより地下鉄が必須というわけではありません。それでも市民の足である公共交通機関が狙われたのは本当に悲しいことです。

少しでもこんなことが減りますように。

Пока.

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ユニークな人々

Привет!

ついに雪ではなく雨が降るようになりました。流石にもう4月やもんな。気温は高いはずなのですが、寒いです。全然「春」だとか「四月」だとかそういう言葉が浮かんで来ません。白い世界が終わったら一夜にしてカラフルな世界になればいいのに。

結局のところ、友人がモスクワにいた時間だけ春を感じることが出来ていました。この友人は春だけでなくユニークな人々も引き寄せる性質があるようで、彼女が滞在していた2週間の間に、半年以上暮らしていても出会わなかったような面白い声のかけられ方をたくさん経験しました。

例えば、毎日のように一緒に行ったスーパーでのこと。次の日の朝ごはんをブリヌイに決めていたので、サーモンコーナーで美味しそうなものを探していると、突然おばさんに「この特売品ね、昨日も買ったんだけど美味しかったから今日も買いに来ちゃった!」と言われました。一瞬他の人に話しかけているのかと思いましたが、周囲には私たちしかいません。流石に無視できないので「そうなんですね。こっちは(横にあった種類違い)どうですか?」と聞くと「そっちは買ってないから分からない。けどこれは本当に美味しかったの」…あなたはこの会社の人ですか。結局オススメされたサーモンを買いました。美味しかったです。

また別の日も、チーズ好きな友人とスーパーで珍しいチーズを物色していると、突然声がかかりました。「その手に持ってるチーズだったら、そのメーカーよりこっちのメーカーの方が安いしオススメ!」と半ば強引に他のチーズを押し付けられます。…余計なお世話だと思いましたが、その強引さを気に入ったらしく、友人はそのチーズをレジに持って行っていました。

赤の広場横のГУМ(グム)百貨店では、一足先に春が来て桜が咲いています(人工ですが)。 あまりにも可愛かったので友人と二人でカメラのセルフタイマー機能を使って桜を背景に撮影していると、通行人だと思っていたスーツ姿のおじさんが急に足を止め「ほらちょっと貸してみ、撮ってあげるから」と、こちらの了承は得ずに話を進め始めました。結局撮ってもらったのですが、セルフタイマーが撮影したのはカメラを渡しているときの天井が、おじさんが撮ってくれたのにはブレブレの私たちが写っていました。

このグム百貨店では、名物のアイスクリームを一年中百貨店内のあちこちで売っています。なぜか一つのスタンドに人が集中していたので、向かいで暇そうにしていたお兄さんのスタンドでアイスを購入しようと近づきました。 販売員のお兄さんは私たちを中国人だと思ったらしく、味の説明を中国語でしてきました。ポカンとなる私と、中国語を解する友人。一つだけ、赤いアイスクリームを指して「ツォメィ」とお兄さんが言ったのを「トマト」だと思い、友人に「トマト味のアイスクリームやって!」と興奮気味に言うと「苺のことを中国語でツォメィって言うねん」と教えてもらいました。一つ賢くなった気がします。そしてロシア語で味の説明をしてください。

他の人々はまたの機会に!Пока!

p.s.つい先ほどサンクトペテルブルクで地下鉄が爆発しました。まだ1時間と少ししか経っていないので詳しいことは分かりませんが、何か分かればお知らせしようと思います。また、モスクワやサンクトペテルブルクにお住いの方々は、充分注意してくださいね。

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霧の中のハリネズミ

Привет!

朝起きたら窓から見える世界が真っ白で、一瞬何時か分かりませんでした。今日は近所に濃い霧が立ち込めていたのです。モスクワでは日本にいた時より霧が多い気がします。

今日はそんなロシアで生まれた作品「霧の中のハリネズミ(霧につつまれたハリネズミ)」を紹介します。 作品のワンシーン。英語では “Hedgehog in the fog"なのでいい感じに脚韻を踏んでいるのですが、ロシア語の原題では"Ёжик в тумане(ヨージク・ヴ・トゥマネ)"となっています。

去年日本の実家へ何かクリスマスプレゼントを送ろうと好きなキャラクターを聞いたところ、弟から「このハリネズミがいい」と言われたのです。その時はどこがいいか全くわかりませんでした。あまりちゃんと探していなかったのですが、この間友人が来た時に一緒にお土産を見ていると、このハリネズミを沢山見かけて気になり始めました。

友人と家に帰ってすぐに調べました。10分ほどなので、まずは見てみてください。日本語音声です。

なかなか中毒性があり、友人と(そして旦那も)2週間の間に4回はみてしまいました。

このアニメーションの監督はユーリ・ノルシュテインです。なんと1975年、ソビエト時代に作られた今作で最も驚くべきところは、このアニメーションが切り絵で作られているということです(ちなみに一番初めの画像は絵本からです)。見事な霧の表現も、細かく切った紙を1フレームずつカメラに近づけることで表現しているのだそうです(なんでも知っているウィキペディア先生より)。見事、の一言でした。

お話として面白おかしいとか、ハッピーエンドとか、反対に泣ける話とかではなく、言うなればハリネズミが子グマくんの家へ行く途中に霧の中に入ってしまった、というだけなのですが、キャラクターが全て魅力的なのです。表現力が素晴らしい。

このユーリ・ノルシュテインさんは世界的にも有名だそうで、宮崎駿監督も評価しているそうです。また、日本の映画館でも「ユーリ・ノルシュテインの世界」として彼の作品をいくつか集めて上演していたそうなので、ご存知の方も多いかと思います。映画館では字幕で、ハリネズミのことを「ヨージク」とそのまま書いていたようで、一瞬ハリネズミの名前かと思ってしまいますが、ヨージクはロシア語でハリネズミのことなので、彼に特別な名前はありません。

私たちは変にはまってしまって、お互いを呼ぶ時には作品中の子グマくんの真似をしたり、サモワール(ロシアの伝統的な湯沸かし器)を必死で探したりしました。そして最終的に絵本を買ってしまう始末。 しかも中に、ユーリさんのサイン入りです。トベルスカヤ通りにある本屋さん、その名も「モスクワ」では「ユーリさんのサイン本はここでしか手に入らない!」とショーウィンドウに書いています。

そこには何百冊か積み上げられた絵本が。中を見ると、全てに鉛筆の手書きでサインが入っていました。ユーリさんが腱鞘炎にならなかったか本当に心配です。それにしても鉛筆でいいのでしょうか。

友人はぬいぐるみ(4000円もするもの)は諦め、絵葉書とこの絵本を買っていました。今度はユーリさんの他の作品にもチャレンジしてみようと思います。

Пока!

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デモ

Привет!

最近は朝カラッと晴れているのに、夕方から吹雪のように細かい雪が激しく降る、ということが続いています。せっかく午前中にほとんど溶けきって地面が拝めていたのに、一晩で白く染め上げてしまうのです。ただ雪景色は美しく、朝起きると青い空に白い世界はとても映えるので近頃は目覚めが心地良いです。

さて、日本でも結構報道されたようでご存知の方もおられると思いますが、3月26日にロシア各地で反政府デモが起きました。呼びかけたのは野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏。プーチン政権の汚職批判を積極的にしています。少し前からメドベージェフ首相が莫大な隠し財産を持っていることを「政府が腐敗している」と告発する動画がインターネット上で広まったことがきっかけでした。ちなみにこの動画の存在自体は私は日本のYahoo!ニュースで知りました。テレビなどでもほとんどその話題は出ていなかったと思います。統制されているのかな。

26日のデモ自体は無許可だったので、かなりの数の警察や機動隊が出ていました。2日ほど前に在モスクワ日本大使館から「モスクワの中心部、特にプーシキン広場やトベルスカヤ通り付近でこのような情報があるから近づかないでね」という注意喚起メールが来ていました。そんな命知らずはいないやろ、と旦那に言うと「トゥーランドット(一つ前の記事に書いたレストラン)ってどこ…?そのデモ、いつって?」とまさかの返事。「トゥーランドットはプーシキン広場からすぐのところ、デモもレストランの予約も26日…」ピンチ。

お店の前も警察の車が停まっていて、物々しい雰囲気。さすがに写真は撮れませんでしたが、いつもより何倍も武装した警官もかなりの数がいました。

この、プーシキン広場からトベルスカヤ通りを通って赤の広場まで散歩するのが私の好きなコースなので、この日もレストランの前に行こうかと思っていたのですがもちろん中止です。

映画も家の最寄駅で見ることにして、6時からの予約のところ5:50頃に着くように行きました。2時からデモが(騒いだり主張したらすぐに捕まるので、人が集まってきたのが、という感じだったようです)始まったようですが、ちょうど私たちがついた頃に解散していました。それでも道を挟んで見えるプーシキン広場にはかなりの人がまだいました。

写真なんておこられそうで、かなり離れて撮影したもの。人があまり写っていませんね。テレビ取材もほとんどしていませんでした。

警官は背中にПолицияと書いてある黒い服を着ていますが、今回は迷彩服にОМОН(アモーン)と書かれている機動隊もいました。次の日に先生に聞くところによると「警官は駅を散歩したりしてるだけのお飾りのようなものだけど、OMOHは本当に危ない時に行くの。テロリストの家へ潜入するとか」…それよくあるんですか。

ちなみにこの日はモスクワだけで800人が捕まったそうです。昼のデモ真っ只中にトベルスカヤ通りを歩いていただけの人がどさくさに紛れて捕まったという話も聞きました。保釈金は15000pほど(約三万円)だそうです。私はモスクワに、ロシアの首都にいるんだった、と思い出す出来事でした。今回はレストランの予約があったので行きましたが、何もなければこういうところには出来る限り近づかないことをお勧めします。 いつもはいないヘリコプターもいました。

Пока!

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「トゥーランドット」

Привет!

昨日、いつもお世話になっている方々とランチに行ったらサプライズで祝っていただいて、本当に幸せものだなあと実感しました。ケーキとプレゼントに加え、可愛い風船まで頂いたので、帰りは映画の中の主人公になった気分で連れて帰りました。地下鉄で「誕生日?」という会話が聞こえて来た時、ちょっとドヤ顔だったと思います。

さて、お誕生日の次の日は映画の後に内装が豪華なレストランがあると聞いて連れて行ってもらいました。その名も「トゥーランドット」 こんな天井。ここは本当にレストランですか…。いつもより背筋が伸びます。

プーシキン広場からカフェ・プーシキンへ向かい、そのまま通りすぎて100mほど歩くとありますが、あんなに豪華な内装に対して入り口がかなり質素で見落としそうになりました。 横のレストランに入る人がたむろしていて恐る恐る撮った写真ですが、この表札以外にはレストラン名が出ていないので、しっかり見ながら歩きましょう。

旦那が席を予約してくれていたので、ドアを開けてカフェ・プーシキン方式で暗い地下にコートを預けると、スムーズに席へ案内してくれました。

受付の人に連れられて こんな中庭(あるいはロビー)を通り抜けると、一番初めの写真の部屋につきます。もう一枚壁の写真を載せておきますね。個室もあるようで、奥で談笑している声がかすかに聞こえて来ました。 そもそも、トゥーランドットとは元々「千一日物語(千夜一夜物語(アラビアンナイト)とは別作品です)」の中のお話に出てくる中国のお姫様の名前です。それで天井に中国にありそうな壺があったり、壁にどことなくアジア風の絵が書いてあったりしました。あらすじを書くと長くなってしまいますが、面白かったので興味があれば是非読んで見てください。私たちはレストランの中で慌てて読みました。

少し値段設定もお高めだと聞いていたので慎重にメニューを開きます。イタリアンだと思っていたのですが、ボルシチや北京ダック、寿司などもありました。オリエンタルやな。その中で思わず目を疑う値段が付いているものがありました。 一番下のものだけ一桁多いです。読んでみると「神戸牛」ではありませんか。揚げ豆腐やら中国の麺(日本料理ちゃうんかい)なんかも付いているし、二人分だそうですが、日本円にして6万円。ここで食べるくらいなら実家に帰って1000円の神戸牛ランチセットを頼みます。

とりあえずワインとサーモンのタルタル(750pくらいだったはず)を頼みました。 なんかおしゃれな感じで来ました。ワインも値段がピンキリです。

前菜として、私がボルシチを、旦那は「グリルした日本のサラダ、寿司とタピオカのチップ添え」というメニューを発見し、好奇心に負けて注文していました。ボルシチは普通に美味しく、肉が入った小さなパイのようなものが付いて来ました。件のサラダは こんな感じです。タピオカというよりゴマでした。そして寿司を食べた瞬間…「ちゃんと炙りたての味がする!」とグルメな旦那。完全に賭けだったのですが、無事に勝てたようです。

メインは旦那がステーキ(焼いたナスとゴマソースつき)2490p、私が「チキンのマッシュドポテトとトリュフのせ」1880p でした。安定の美味しさ。

日本円にするにはルーブルの値段に×2をしてくださいね。お誕生日だったので、一年に何度もない贅沢をして、お腹いっぱいで帰りました。ちなみにホールの真ん中にピアノが置いてあったので、演奏があるか尋ねたら夜の8時からとのことでした。

テンションはかなり上がるので、記念日などに是非!

Пока!

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「美女と野獣」

Привет!

今日は最高気温1度、最低気温-8度の予報ですが、日曜日はうって変わって最高気温11度らしいです。冗談じゃなく気温差で風邪をひきそう…。街中や駅でウロウロしている警官たちも、ブーツにもこもこ帽子(ロシアっぽいあれです)だったり、キャップ帽に変えている人がいたり、少し薄着になっている人がいたり、混乱が見られます。この時期一番迷うよね。

誕生日の次の日、映画「美女と野獣」を見て来ました。 Twitterで映画関係のニュースを流すアカウントをフォローしているのですが、そこで突然「ロシア」という字を見たときは驚きました。なんとロシアでは「美女と野獣」がPG-16認定されたというニュースです。なんでも同性愛のシーンが含まれるため、ということでした。マレーシアでは一時期公開中止かとも言われましたが、結局PG-13で公開するようです。ロシアより年齢設定低いやん。

そんな物議を醸した映画ですが、こちらではかなり人気です。初週は1位だったと風の噂で聞きました。私たちも時間はネットで調べておいて、20分ほど前に劇場に着くと、もう一列目しか空いていませんでした(全部で8列しかないのですが)。スクリーンからはまあまあ離れていたので、そんなに辛くありません。チケットを購入した時には一列目は私たちのみでしたが、劇場が暗くなってから横に座ったのは、明らかに10歳未満の子。…いいのか。いいのか?

映画自体は、とてもディズニーらしかったです。もともとガストン(敵役)はあまり好きではなかったのですが、今回演じた役者さんが好きな人だったので目が幸せした。舞台美術も美しく、2時間少しありますが退屈せず楽しめます。

歌も含めてロシア語吹き替えでしたが、ようやく慣れてきてわかる単語が増えて来ました。"Be our guest"や"Beauty and the beast"などの有名な歌はロシア語でどうなるのかとドキドキしていましたが、全く違和感はありませんでした。英語であればサビが♪beauty and the beast〜♪となるところは「^#%{‘*< ベルー♪」と歌っていました。

物語の世界に入りこんで見ていた時です。そろそろ幕引きかな、というところで舞踏会のシーンがありました。その途端、横にいた小さい女の子たちがスクリーンの前で踊り始めました。 ちょうど一列目だったので、スクリーンまでの場所がステージのようになっていたのです。あまりにも可愛らしかったので、かなり気が散りつつ、鑑賞を終えました。

相変わらずエンドロールが始まった瞬間に明るくなる劇場内。キャスト紹介がおしゃれだったので、今にも消えそうなスクリーンを必死で見つめていましたが、2分もしないうちに私たち以外全員帰ってしまいました。諦めて私たちも帰ります。

外にはこんな看板がありました。 昔見ていた戦隊モノにそっくりです。題名は「パワーレンジャーズ」。

次は何を見に行こうかなあ。 Пока!

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誕生日

Привет!

今日は久しぶりにモスクワの話を書きます。

私事ですが、3/25に誕生日を迎えました!今から思えば、結婚して実家を離れて、知り合いが一人もいない土地で旦那と二人で生活を始める、という何とも激動の一年を経てこれまでより成長できたのではないかと思います。有難いことに、日本の友人からもメッセージが来てなかなか会えないながらも繋がりが消えていないことがとても嬉しかったです。同時になかなか聞けないみんなの近況も聞けて、とても身近に感じています。

そして、こちらでもこの8ヶ月で素敵な方にたくさん出会い、支えられて何とかやって来れたと感謝していますが、プレゼントまで頂いてしまいました。 一つ一つが「みなさんよく見てるなあ」とニヤッとするような、そして一人一人のセンスが光るものばかりで、これからこんな贈り物をできるようになろうと思いました。

旦那の家庭教師の先生からはピロシキのレシピ本(いろんなピロシキの形があるのか、と驚きました)を、そしてロシア人の友達からはロシア語で色々な項目が書いてある日記帳(「晴れの日や雨の日用、いい気分の時の日記」という題名が付いています)をもらいました。二人とも「まだあなたには難しいかもしれないけど、頑張ってみて」と言いながら渡してくれたので、今年の目標に「ロシア語をもっと真剣に学ぶ」を追加しました。時間を作って頑張るぞ。

当日は用事があったのですが、家に帰ると旦那が料理を作ってくれていました。 こちらは乳製品が多いので、どこのスーパーでもモッツァレラチーズが手に入ります。それを用いたカプレーゼがとても美味しく、前日から仕込んでいたというチーズケーキも堪能しました。もう今後私が食事を用意しないほうがお互いのためじゃないかとも一瞬思いましたが、旦那に追いつけるようにロシア語も料理も頑張ります。

そして今日はクラスメイトのSさんのお誕生日でした。実は私が先週の土曜日、Sさんが今日、そしてこのブログではよく登場しているJさんの誕生日が金曜日だということが発覚した時、先生を始めみんなから「今週はケーキがたくさん食べられる!」と期待されていました。前にも少し触れましたが、こちらでは誕生日にケーキを用意するのは本人です。私は土曜日だったのでやり過ごせるのではと少し期待しましたが「月曜日に待ってるね」と圧力がかかったので、スーパーでホールケーキを買って登校しました。そして今日、Sさんはフランス人なので、高級スーパーでデニッシュとマカロンを買って来てくれました。 先生のM&M'sで飾り付け。最後には学校からシャンパンまで出て来て、マカロンと(紙コップに入った)シャンパン片手に勉強しました。大人の気分です。

充実した一年にします!

Пока!

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