馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

モスクワ事件簿

Привет!

朝から寝癖が直らなかったり、洗ったはずの靴下が干すときに片方なかったり、ドアに額をぶつけたり、起きたら外気温が9度だったり、何かとついていません。

普段は楽しいことに焦点を当てて書いていますが、今日はこんな日なのでこれまでに遭遇した小さな事件をいくつか。こちらでもマイペースに生きているからか、あまりイライラしたり腹が立ったりすることは少ないのですが、時々びっくりすることがあります。

※1p(ルーブル)=1.6円で計算ください。 ロシアのお金です(少し加工しています)。 これ以外に10p札、1000p札、5000p札、1p硬貨、ルーブルの下の単位のカペイカ硬貨(私が確認したのは10と50の二種類)があります。写真にある記念コインも合わせれば10pに関しては三種類あってどれでも使えます。ここに大きい紙幣が写っていない理由はこの先をお読みください。

<スーパーにて>

お風呂に入ろうとした時に石鹸がないことに気付いた日でした。マンションから徒歩1分のところにスーパーがあるので、石鹸1つだけ買いに行ったのです。55pのダブの石鹸を持ってレジに並び、偶然お財布に500p札しかなかったので出したら、「お釣りがない」とのこと。なんとかお財布の中をみせながら「私も小銭ない」と伝えましたが、店員さんは「もっと小さいお金を出して」の一点張りで、もう1つのレジに行こうとすると「向こうにも多分ないわよ」と言われる始末です。挙げ句の果てにお札を(ほとんど投げつけて)返され、「帰って」と言われました。 スーパーで帰れと言われたのは初めてです。小銭を持って再度レジ(腹が立っていたので違うレジです)へ並び、お風呂には無事入れましたが、ちょっと嫌な気持ちでした。店員さんが違うレジま行って両替しているときもあるので、対応の良し悪しは店員さんの機嫌によると思われます。 ここで学んだこと:できるだけまとめ買いする。お金の価値を日本円に直すのをやめる。大きいお金はできるだけ崩す。

<レストランにて>

音楽祭の直前、晩御飯を食べるためにバレニキ屋さんがあったので入りましたが、店内は満席、テラスも3人席が1つしか空いていないという人気ぶりでした。仕方がないのでその3人席に一人で座ります。めちゃくちゃ値段を気にした結果、図らずもバレニキもピロシキも中身がキャベツとなってしまいました。そうやって私が食物繊維を大量に摂取している間にも、お客さんが来ては満席だと断られています(そういえばこちらで「レストランで待つ」という場面に遭遇していません)。 そろそろ食べ終わってお会計を頼もうと思っていたところ、急に「ここいい?!」という声とともに私テーブルの空いた席に荷物がおかれました。 あまりの勢いにダメとか言う間も、勇気もなく、唖然としていると店員さんと「空いてないって言ったでしょ!?」「でもこの席空いているわよ!?」(私いるけどな)と喧嘩を始めてしまいました。お、お会計言い出せない…。一瞬このまま帰ってやろうかと思いましたが、なんとか他の店員さんと意思疎通に成功、お会計も無事済みました。店を出る時に荷物を置いたおばさんたちに「ありがとう」とニコッとされただけで許してしまうようになった自分を「ロシアに慣れてきたなあ」と思いながら、「どういたしまして」と言いました。 そのとき食べたピロシキとバレニキ。

他にもタバコ事件をはじめ色々ありますが、またの機会に。 ただ、ロシア人の(表情ではなく)行動を見ていると、そこまで冷たいイメージは持ちません。ロシア人の先生も私とは少し笑いのツボが違いますが、よく笑っていろいろ助けてくれるし、管理人さんもいろいろと良くしてくれます。 メトロが揺れて倒れそうになった時はダンディなおじさまに支えてもらって、お礼を言うと笑顔で頷いてくれました。 もっといろいろな人と知り合って、ロシアの人を深く知りたいです。

また、こちらに住んでいる方が結構見てくれているようなので、もっとお役立ち情報(スーパーのことやレストランの詳しい位置など)もお届けしようと思います。日本で見てくれている方には少し退屈かもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。

Пока!

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クラスメイト

天気予報を見ていると、これから20度以上の日がないようなので今日衣替えをすることに決定しました。 もうこうなると「涼しい」ではなく「寒い」です。モスクワではセントラルヒーティングシステムを使っているので、寒い日が何日か続いてやっと市が「そろそろ暖房つけるか」となるそうです。暖房がつくまでの数日で凍え死なないか不安な今日この頃。 そんなところにいてなぜか私は「寒い」という形容詞より「暑い」というロシア語を覚えてしまいました。これで冬が越せるのでしょうか。

寒そうな皆さん。

さて、この間の金曜日で大学生のN君が帰ってしまいました。彼に関しては時々書いていましたし、「カルチャーショック」の記事ではちょっと尊敬などもしていますが、三週間一緒に勉強していると色々見えてきました。 今回はそんな彼の迷言を少しご紹介しようと思います。

①単語の暗記が苦手だそうで、「五分前に確認したじゃない!」と先生に言われても「20秒より前でしょ」と即答。頭のキレはいいのになあ。

②「アジア人好きなんだよ!特に日本人。君たちには恥の文化があるでしょ?僕にもその考えが理解できるから。ヨーロッパの人たちはそういうのがないからちょっと苦手」とヨーロッパ人の彼が言った10分後、先生に「結婚してるの?」と触れてはいけない空気だった話題を聞いていました。授業を中断して彼の「恥の文化」について問いただしたくなりましたが、ロシア語の授業なのでやめました。

③ロシアでの成績のつけ方の話題の途中、5段階評価で評価1のことを"кол"(杭)とも言うよ、と聞くと「ロシア人の親は成績が悪い子供を杭で刺すから?」とN君。(本当は1という数字と杭の形が同じだからです。)スイス人はみんなこういう考え方をしているのか気になったので将来スイスに行きたいです。

他にもあげるとキリがないので記憶に残っているベスト3をあげましたが、彼のおかげで毎日笑いながら授業を受けていました。 身長差40cm弱ある私たちは最後に写真を撮るときに少し苦労したりも。

また、先生に戦争以後のドイツとロシアの関係や、クリミアについてどう思うかなど、私からすると聞いていいかわからないようなことも先生に尋ねて議論してくれたおかげで、私も他人事じゃないのだと思えました。 ロシアでロシア語を学ぶときに、スイス人の彼がいたことによって得られたものは少なくありません。目から鱗が落ちた瞬間が何度もありました。 N君ありがとう!

学校の近くで撮れた外国っぽいイメージ写真です。

そして先週から念願の日本人の方が同じクラスに!!今週からは、彼と入れ替わるようにドイツ人の女の子も来たので、これからはこの3人でどんな授業になるか楽しみです。みんな女の子なのも嬉しい!

肝心の授業は英語だと"go"なのにロシア語だと4単語になる動詞などを習って頭の中がぐちゃぐちゃです。ただ、授業のおかげでテレビのロシア語が少しわかるようになってきました!モチベーションは保っています。

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やっと料理満喫

Привет!

昨日の続きです。まだモスクワの日を感じていません。

クレムリンを横目に過ぎてボリショイ・カーメンヌィ橋を渡ると、なにやら公園があります。 もうそろそろウェディングドレスを見飽きてきました。この公園では視界に2組のカップルをとらえら瞬間もありました。お友達によると、日、月曜は役所が閉まるので土曜日に結婚するカップルが多いのだとか。

こんな南京錠をつける木が15本以上立っていました。 こういうのがある公園だからか、なにかやっています!!! 鍵穴ですね。奥まで進んでみます。

…たくさんの子供達が筋トレしている広場と、スケートボードコートが最終地点でした。 イベント感はあります。でもモスクワの日にやっているというコンサートはどこだ。

そろそろお腹がすいてきたので、ロシア人が大好きなアイスクリームを食べることにしました。街の至る所でアイスクリームを売っています。どれだけ寒い日でもです。アイスクリーム屋さんのパラソルに「ура!!!!мороженое!」(万歳!!!アイスクリームだ!)という文字まで書いてあるところもよく見ます。そんなに??

レモンアイスを買ってみました。 ここまで漫画のように綺麗に落としたことが初めてで思わず写真を撮ってしまいましたが、撮っている場合ではありません。一縷の望みをかけて「落としちゃった…」とお店の人に言いに行ったら、もう1つ渡してくれた後、きっちり代金を請求されました。悔しかったので落とした方はコーンだけしっかり食べました。

そろそろお友達との待ち合わせ時間も近くなってきたので、一番近かったトレチャコフ駅へと向かいます。前行ったトレチャコフ美術館のある駅です。 駅前広場で、 コンサートやってる!!民族衣装で!! 思い描いていたモスクワの日を一瞬だけ感じて、お散歩は終了しました。

お友達に夕食を誘ってもらったので(本当にありがとう!)、赤いボルシチを食べたことのない私のためにボルシチが美味しいというお店へ。 駅から20分弱歩いてつきました! 中に入っても案内してもらえません。合ってるよね?と周りを見回したら「土日は14:00から18:00まで」という文字が。このランチにもディナーにもダメな時間設定はなんなんでしょう。

「雨女」という言葉がありますが、私は「お店がやっていない女」です。この前のチョコレート博物館もそうですし、京都の二条城へ行ったときは「休城日」でした。 今回もかなり責任を感じつつ、優しいお友達ともう1つ先の駅まで歩いてお店を探します。 結局お友達が知っていたお店へ。 入った瞬間工事してるし、奥では結婚式もしてるしどう見ても「入ったらだめな感じ」がしましたが、案内されたのはテラスでした。 とてもいい雰囲気です。

そして!!!ボルシチが赤いです! これが本場の味…。私が前作ったのは少し薄かった気がします。もう少しビーツ入れよう。 ちなみにボルシチはウクライナ料理です!

グルジア(ジョージア)料理の、ハチャプリ。 種類がたくさんありましたが、グルジア風味のものをお願いしました。 ピザみたいですが、中にチーズが入っていて、ピザよりもちもちです。卵が入っているバージョンもあるようです。

そしてケチャップのところにも登場したシャシリク。 奥がポークで、手前は羊肉です。 これにソースをかけていただきます。ケチャップよりもう少しコクがあるソースでした。というか美味しい!!!シャシリクパウダーがスーパーにあるので、今度挑戦しようと思います。

飲み物は初挑戦のタルフン。 エストラゴンとも呼ばれるハーブの一種のジュースです(炭酸水で割ってありますが)。 お友達に「草の飲み物だよ」と言われていたので覚悟して飲んだのですが、思ったよりきつい草の味はせず、歩きまわって少し熱くなっていた私にはぴったりでした。ただ、お店によって味が違うそうです。

初めてのものばかり頂いて、楽しいお話もして、心もお腹も満足でした。ちなみに夜の花火も見えなかったので、モスクワの日とは何か少し疑問ではありますが、来年リベンジしようと思います。

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モスクワの日(ウソ)

Привет!

早速ですが、今日9/3は なんの日でしょう?

…ドラえもんの誕生日です(本当)。 そして今年のモスクワの日でもあります。というのも、歴史に初めてモスクワが登場するのが「1147年にキエフ大国のユーリー・ドルゴルーキーさんが会合を行った場所」としてだそうで(語学学校の先生とウィキペディアより)、毎年9月の第一土曜日は盛大にお祝いするのだそうです。それで今年は9月3日。869歳です。

水曜日にはなかったこんなオブジェも突然現れます@プーシキンスカヤ

先生に「イベントやるって聞いたけどどこ行けばいい?」と尋ねたら「どこいってもコンサートとか何かやってるわよ」と言われたので、プーシキンスカヤからクレムリン付近まで散歩をすることにしました。

まさかのプーシキン像まで浮かれてネコ耳をつけているのかと思ったら、鳩でした。

最近授業で料理のことやスーパーでの会話を勉強しているのですが、「ブリヌイ」という料理が気になって仕方がなくなっていたところ、 ありました!! これはロシア版クレープで、中に色々入れることができます。クレープよりもっともちもちしている感じです。今回は肉が食べたかったので中身はポークにしました。「ブリヌイ」は複数形なので、1つ頼む時は「1」の複数形をつけて頼むんだよ、と授業で聞いて混乱しかしませんでした。1の複数形って何…。でもそんなことを忘れるくらい美味しかったです。

ここからトヴェルスカヤ通りに沿って進みます。 有名なカフェプーシキンも近くにあり、超高級食料品店、エリセエフスキーもこの通りにあります。 内装。食料品店の定義を教えて欲しいです。ここにはみりんがありました!めっちゃ高いけど。

横道には時々公園があり、赤の広場のような出店もでていて楽しいです。 ここで運命の出会いをしました。 目があうと連れて帰りたくなる習性はなんとかしたいです。100p(150円)だったので即決でした。一応「これ何?」と聞いたら「ハリネズミだよ」と教えてくれたのですが、店員さんもこれをハリネズミだと認めていないのか他のもっとハリネズミっぽいものを勧められました。聞き入れませんでしたが。 あ、名前募集中です。

そしてやっとボリショイ劇場の場所がわかりました!!すごく近いのに行ったことがなかったのです。 横の高級百貨店、ツムも行きました。中は阪急百貨店という感じでしたが、外で日本語の曲がかかっていて驚きました!調べると大橋純子のcaught in a showerだそうです。なんでだろう。 そのままクレムリン横を通って橋へ。 この時点で1万1千歩行きました(ちょっと迷ってウロウロしたからです) そしてまっっっったくイベントをやっているところを見つけられていません。月曜日に先生に抗議しようと思います。 夜に花火見れたらいいなー! 何かあったらまたレポしますね!

Пока!

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おうちごはん4(最後にレシピあり)

Привет!

昨日は大学時代の友人二人と電話をしました。気がついたら3時間も。 どんな運命のいたずらか、一人は日本、一人はアメリカ、一人はロシアという三ヶ国間通話になりましたが、ラウンジで話しているような感覚でした。朝昼晩という時差で話していたのが面白かったです。無料でタイムラグのないグループ通話を可能にしてくれたLINEには心から感謝しています。そして二人がロシアに興味を持ってくれて良かった。

最近お出かけの記事が続いていたので、日常編です。そして、そっけなかったタイトルから可愛いものに変更したのでご確認ください。

まずは黄身の小さい卵を大量に使って作ったオムライスから。仕上げには日々の愛情を示すために(?)ケチャップでハートを書いてみようと思います。 見事に失敗したので中に顔を書いてみました(もう1つは初めから諦めました)。旦那からは心の闇を感じると言われましたが、絵心がないだけです。

ところでこちらはケチャップの種類が多いです。(メーカーの数ではなく) 今日パッと入ったスーパーで見つけただけで、シャシリク(ロシア風BBQ、ケバブのようなものです)のケチャップ、トマトのケチャップ、もう一個パプリカが描かれているケチャップがありました。 残念ながらлечоを調べても出てこないので何かわかりません。どなたか教えてください。 大抵こういう容器に入っているので、絵を描くのが難しいです。 この日はなにも考えずにセールで安かったシャシリクのものをオムライスにかけたのですが、やっぱりちょっと合いませんでした。

こちらに来てから毎日晩ごはんに悩んでいて、レシピをインターネットで検索する日々なのですが、同じような方もおられるのではないでしょうか。 そこで今回から少しでも役立てていただければと、作ってみたレシピを載せます。 第一回目は前回載せたシェファーズパイです。 (同じ写真ですみません)

用意するもの: 耐熱容器、オーブン ミンチ肉400g(耐熱容器の大きさにもよります)、ジャガイモ4個、人参1本(小さめ)、ピーマン2個、玉ねぎ1玉(小さめ)、ケチャップ大量、塩胡椒、ピザ用チーズ、パン粉、バター、コンソメ(あれば)

①マッシュポテトを作るので、ジャガイモは皮をむいて、ひたひたの水で(あればコンソメと共に)15分ほど煮る。

②その間に耐熱容器に肉とみじん切りにした野菜たちに、塩胡椒とケチャップを大胆に加え、スプーンやお箸で混ぜる。(私はちょっと不安になるくらい調味料を入れています)

③よく混ざったら平らにしてチーズを一面に乗せる。→レンジで10分ほどチンして加熱しておく

③そうこうしているうちにジャガイモが煮えるので、充分柔らかくなったら水を捨て(ポトフなどを一緒に作っていれば茹で汁をポトフに入れると美味しいです)、少し牛乳を加えてもう一度火にかけ、水分を飛ばしながらふかし芋にする→濡らした布の上などでひたすらジャガイモを潰しマッシュポテトを作る

④さきほどの耐熱皿をレンジから出し、上にマッシュポテトを乗せ、パン粉を一面にふりかける

⑤薄く切ったバターを満遍なくパン粉の上に置く。→オーブンで180度15分ほど焼く(すでに全てに火が通っているので、焼き目をつけるくらいの気持ちで) オーブンの時間は各家庭のものによります。

⑥食べる

こんな感じです!レシピ初めて書いたのですが難しいですね… もし需要があれば続けます(コメントに書いてもらえると助かります)。

今日はこの辺で! Пока!

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白鳥の湖

9月になりましたね! モスクワの朝の天気は快晴、気温は12度です。でも風が吹いているので体感10度くらいです。寒い。なんで前のお姉さんは半袖なのでしょうか。

昨日は先生に頼んで取ってもらった、バレエ「白鳥の湖」を見に行きました! 10数年前に神戸で「くるみ割り人形」を見た覚えはあるのですが「ドキドキする」のポーズしか覚えていません。お父さんお母さんごめんなさい。

場所は劇場Новая Опера、先生からは"new opera"でやるよ、と送られてきたので一瞬混乱しました。固有名詞である劇場名を英訳するという発想はなかったです。 これの奥の建物。

最寄駅はプーシキンスカヤ、チェーホフスカヤ、トベルスカヤ(全部同じ駅)です。1つの駅の呼び方を線によって変えているモスクワではこういうややこしいことが頻繁に起きます。乗り換えの時など本当にやめてくれ!と思います。それにしてもこの駅プーシキンとチェーホフという有名人の名前を二人も冠していてすごいですね。

エルミタージュ庭園の中にあるこの劇場は1991年にできたかなり新しいもので、中もすごく綺麗でした。

まずは<ロシアの観客を観察しようのコーナー>からお届けします。 今回一階席の後ろの方でしたが、 (私の席からみた舞台)

私の後ろには中国人団体がいらっしゃいました。右横はヨーロッパのカップル、左横は中国人観光客の引率のロシア人のお姉さんでした。 私の認識では公演が始まったら写真を撮るのはダメなのですが、後ろからばんばんフラッシュをたかれて焦りました。横のカップルは幕間の度に口づけを交わし、拍手の時はお互いの手をたたき合っているし、横のお姉さんは第一幕の後半からインスタグラムを見始めたと思ったら舞台の写真を撮ってその場でアップするという現代っ子ぶりを発揮していました。現地の人は名作も見飽きているのでしょうか…と思ったら一回目の休憩以降戻ってきませんでした。やっぱりか。 一昨日先生と一緒にダンスショーを見に行った時に「ロシア人は休憩に入ると走ってロビーのカウンターで軽食を取りに行くのよ」と教えてもらいましたが、本当でした!私も波に乗ってリンゴのピロシキをいただきました。 美味しかったです。

では本題に入ります。実際バレエはどうだったのか。 「白鳥の湖」といえばロシア三大バレエの1つということもあり、これがモスクワでの初バレエ体験になってよかったです。話も有名でわかりやすいし、曲も知っているので純粋に楽しめます。 あらすじを見ていると「〜と伝え、」みたいな表現がよくされていて、言葉を使わないバレエでどうやって分かるねん!と思っていましたが、めっちゃ伝わってきました。特に「結婚相手」の表現は、あれだけ美しい所作の中でよくぴったりの動きがあったものだと感動しました。

初めバレリーナたちが踊っているときは美しいなと思っていましたが、プリマが出てきた瞬間にレベルの違いがわかって驚きます。しなやかさと安定感が全く違うんですね。また、白鳥と黒鳥の2役だと聞いていなかったら分からないくらい踊り方を変えていて、なんでこれ王子気づかへんの!?と疑問でした。

衣装に関しては、あの有名な白鳥の衣装以外も第一幕の娘たちや舞踏会も華やかで楽しめました。王子だけ衣装がほぼ変わらないのですが、舞踏会のシーンくらい正装にすればいいのに…(それをされると見分けがつかなくなりそうですが)

舞踏会で黒鳥に愛を誓ってしまい、王子が間違いに気づいて嘆き悲しむ第三幕が終わった時、拍手が鳴り止まないので幕の前まで白鳥と王子、悪魔の3人が出てきてお辞儀をして二回目の休憩に入りました。まさか二回目休憩があるとは思っていなかったので、カーテンコールもして終わったと思って帰りそうになりました。危なかったです。

「白鳥の湖」といえばハッピーエンドとサッドエンドがありますが、どちらか楽しみにしていると、はじめに悪魔に王子がやられて、白鳥が悪魔を倒して、なぜか白鳥も倒れて幕がおりました。ハッピー…エンド?? でも私の前に違うシアターに行ったN君は悪魔だけが倒れたそうなので、私もまた違うシアターに行ってみたいと思います。 こんなオブジェもありました。

実はロシアのショーや劇場のシーズンは9月以降なので(今は海外公演に出ています)、いろいろな劇場に足を運んでみようと思います!

Пока!

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マヤコフスカヤ駅とグリンカ博物館

Привет!

Fさんが先週金曜日で帰ってしまったので、先生が「ロシアのダンスショー行く?」とN君と私を誘ってくれました。こんないい機会ないので「行く!!」と即答し、先生が取ってくれたチケットを大事にカバンに入れていたら「じゃあ7時に駅集合で!」と言われました。この時授業が終了した2時。…5時間どうしよう。

ということで、前から気になっていたマヤコフスカヤ駅へ行ってみました。何があるかほとんど知らずに。 すっごく綺麗な駅です。 出たところにブランコがあります。空くのを待っていましたが、まさか子供を押しのけるわけにもいかず乗るのは諦めました。 チョコレート博物館があるのは知っていたので、チョコ嫌いの旦那がいない今なら!と駅出たところのインフォメーションで道を尋ねました。 インフォメーションの入り口横。日本語が書いてありますが、英語かロシア語しかダメかな?

博物館の入り口はすごく狭いので、一度通り過ぎてしまいました。なんとか見つけてドアを引きますが…開きません。中も真っ暗です。 また先ほどのインフォメーションで「開いてなかった!」というと調べてくれたのですが、「定休日は月曜よ」それは知ってる。読めた。でも今日火曜日やで、と言うと…「じゃあ何かあったのね」なにそれ怖い。他に「チョコレートに関係してないけれど…」と申し訳なさそうに教えてくれたミュージアムは見つけられなかったので(!)、日本のガイドブックで母が見つけてくれたグリンカ音楽博物館へ行くことに。

駅から15分ほど歩きますが、最近徒歩15分は「めっちゃ近い」範囲になってきました。 近代的。グリンカとはウクライナ系ロシア人の有名な作曲家の名前です。語学堪能であった彼は世界中を旅し、様々な土地の民族音楽を取り入れた作風だったようです。真のロシア音楽を作ったとも言われています(ウィキペディアより)。 ただこの博物館、中ではグリンカのグも出てきません。ロシアの楽器の歴史を実物を見ることでわかりやすく辿り、そのあとでは世界中の楽器を集めて展示してあります。そういう意味では本当にグリンカらしい博物館です。 バラライカの種類が膨大でした。モンゴルやカザフスタン風のものもロシアのコーナーにあり、改めてロシアの広さを実感します。 日本のコーナーにお琴もありました。弦ってシルクでできているんですね!海外でどんどん自国のことを知ります。モンゴルコーナーでは突然「スーホの白い馬」のあらすじを聞かされたりもします。 トランペットや金管楽器などのケースにフランス語で「蛇」と呼ばれる楽器がある、と音声ガイドに言われたので見たら、いました。 どこからどう見ても蛇です。 ヴァイオリン製作過程を見てると「耳をすませば」を思い出しました。また「ポシェット」と呼ばれるヴァイオリンなどもありました。 ガラス越しの撮影が苦手でごめんなさい。…いや、これは実物を見るために来てもらおうという作戦です。ぜひお越しください。

上の階は趣向を変えて、音楽を体感しよう!というコーナーでしたが、ほとんどロシア語のため使い方がわからないものが大半でした。勉強します。指揮をしようのコーナーでは私の指揮に合わせて映像が早くなったり遅くなったりするのが面白かったです。最後に「悪くなかったよ!」と言われたのだけ聞き取れました。

この博物館、特筆すべきは人のよさです。 入り口目の前にインフォメーションがあったので「カッサ(チケット売り場)はどこですか?」とロシア語で聞き、言われたところに並んでいたら、そのインフォメーションの人がまた私を呼びにきました。そして彼女のデスクのコンピューターでグーグル翻訳を使って二階ある博物館のそれぞれのフロアの説明を英語でしてくれたのです!相当発音悪かったのかな…。 そしてどっちも見たい?と聞いてくれ、頷いたらチケット売り場の人にその旨を伝えて、私がスムーズに買えるようにしてくれました。 個人的に値段を一回で聞き取れたのが嬉しかったです。 展示室に入ったら今度は違う人がロシア語わかる?と聞いてくれ「すこーーーしだけ」と答えたら英語の音声ガイドを貸してくれました。円筒型のウォークマンのような形で、それを展示ケースについているセンサーにかざすと、説明に加えてその楽器の音楽が聞けるようになっています。それも全部実際にやって見せてくれたので、使い方はすぐ分かりました。 満喫して帰りにインフォメーションの人に授業で習った形容詞で「面白かったです!」と伝えたら投げキッスをしてくれました。 指揮者のコーナー。

そのあとのダンスショーについては、9月に旦那ともう一度行くことになったので、その時にまた書きます!乞うご期待!

Пока!

いつもありがとうございます。

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